Skip to main content

CRAコンプライアンスを理解する:統合セキュリティテストで課題を克服

著者
Headshot of Snyk Team

Snyk Team

feature Cloud Compliance

2025年6月25日

0 分で読めます

EU向けにソフトウェアを提供するには、今や厳しい条件を満たす必要があります。サイバーレジリエンス法(CRA)は2024年12月に施行され、現地のスタートアップからグローバルプラットフォームまで、域内でデジタル製品やサービスを提供するすべての企業に厳格な新ルールを課しています。

この規制は、コネクテッドデバイスやクラウドベースのソフトウェア全体のサイバーセキュリティ向上を目的としています。一方で、セキュアな開発から継続的な脆弱性管理まで、エンジニアリングチームとセキュリティチームに求められる水準は高まります。要件を満たせなければ、最大1,500万ユーロの罰金や、EU市場からの製品撤去を命じられる可能性があります。

CRAコンプライアンスにおける主な課題

CRAは単に書類作業を増やすだけではありません。チームのソフトウェア開発・リリースのあり方を変えるものです。多くの組織にとって、コンプライアンス対応は見た目以上に複雑です。

サプライチェーン全体の可視性が限られている

CRAでは、オープンソースライブラリ、サードパーティの依存関係、独自コードなど、リリースするすべてのものに対して継続的なセキュリティ検証が求められます。対象範囲は非常に広大です。開発ワークフローに組み込まれたツールがなければ、脆弱性の発見はもちろん、修正にも時間がかかり、手作業が増え、リスクも高まります。

スピードとセキュリティの両立は依然として課題

変化の速いDevOps環境では、セキュリティが足かせと見なされることがよくあります。開発者はリリースを急ぐあまり、品質管理を省略してしまうことがあります。CRAが防ごうとしているのは、まさにこのような状況です。しかし、セキュリティをスムーズに統合できなければ、スピードとセキュリティのどちらかを選ぶことになりかねません。

レガシーツールと分断された可視性がチームの足かせに

今も多くのチームが、拡張性に欠ける古いスキャナーや単発のスクリプトに頼っています。開発者がAIコードアシスタントなどのツールを取り入れて開発を加速させる一方で、セキュリティチームは対応が追いつかず、コンプライアンスの維持に苦労しています。その結果、カバレッジに抜けが生じ、場当たり的なパッチ適用が増え、監査時のリスクも高まります。

認証バッジとチェックマーク、円形の進捗グラフィックが描かれたコンプライアンス文書のイラスト

CRAコンプライアンスを実現するためのベストプラクティス 

CRAコンプライアンスの重要度は高く、要求も厳しいものですが、適切なアプローチを取れば対応可能です。チーム間の連携、ツールの近代化、日々のワークフローへのセキュリティの組み込みによって、スピードを保ちながらコンプライアンスを維持できます。 

セキュリティを最優先する文化を育む

コンプライアンスへの対応は組織文化から始まります。セキュリティをデプロイ後に確認するだけのものではなく、開発プロセスの一部として捉える必要があります。この意識改革は一朝一夕には実現しません。開発者へのトレーニングやサポート、適切なツールの提供から始まります。

セキュリティを最優先するチームは、セキュア・バイ・デザインの原則を念頭に置いて開発します。リスクを考慮してコードをレビューし、問題を早期に修正し、問題発生時の対応先も把握しています。開発者の作業を遅らせるのではなく、開発の流れを止めずに安全な判断を下せるよう、適切な情報とツールを提供することが重要です。

脆弱性管理プログラムを導入する 

CRAコンプライアンスを実現するには、スタック全体の脆弱性を早期かつ継続的に発見し、修正できることが重要です。そのために必要なのが、強力な脆弱性管理プログラムです。

優れたプログラムは、新たなリスクを継続的にスキャンし、重要度に応じて優先順位を付け、問題が拡大する前に簡単にパッチを適用できるようにします。こうした仕組みを日々のワークフローに組み込めば、デリバリーの速度を落とさずに脅威への先手を打てます。  

SDLC全体のセキュリティテストを自動化する

チームの開発スピードが速い場合、手作業でのチェックでは対応しきれません。SDLC全体のセキュリティテストを自動化すれば、問題を早期に発見し、ポリシーを一貫して適用できるほか、手作業で脆弱性を追跡する負担も軽減できます。

開発者にとっては、手作業や作業を妨げる要因が減ります。セキュリティチームにとっては、カバレッジの向上、フィードバックサイクルの短縮、そしてシステムのセキュリティとコンプライアンスの維持という重要な業務に集中する時間の確保につながります。

CRAコンプライアンスにおけるセキュリティテストの役割 

CRAコンプライアンスは、スタック全体の脆弱性を迅速かつ一貫して発見し、修正できるかどうかにかかっています。そこで重要となるのがセキュリティテストです。

セキュリティテストを開発ワークフローに組み込めば、デリバリーの速度を落とすことなく、規制要件を満たせます。テストの種類ごとに、それぞれ異なる役割があります。

  • 静的アプリケーションセキュリティテスト(SAST):ソースコードの記述中にスキャンを行い、問題が本番環境に入り込む前に早期発見します。優れたツールはIDEやCI/CDパイプラインに直接統合され、スキャンの自動実行や、状況に応じた修正案の提示が可能です。

  • 動的アプリケーションセキュリティテスト(DAST):DASTは実行時にアプリケーションをテストし、システム稼働中にのみ表面化する脆弱性を検出します。現実の攻撃をシミュレーションすることで、保護機能を検証し、外部に公開されたエンドポイントを保護できます。

  • ソフトウェア構成分析(SCA):オープンソースの依存関係を追跡して保護し、サードパーティコードに含まれる既知の脆弱性を特定します。ソフトウェアサプライチェーンのリスクを大規模に管理するうえで不可欠です。

  • Infrastructure as Code(IaC):IaCツールは、デプロイ前にクラウドインフラの設定ミスを検出します。Terraform、CloudFormationなどのファイルをスキャンすることで、安全なデフォルト設定の徹底と設定のドリフト防止に役立ちます。

すべてを網羅できる単一のツールはありませんが、ツールを組み合わせれば、CRAが求めるカバレッジを実現できます。パイプラインの一環としてスキャンを自動実行すれば、コンプライアンスを継続的に維持しながら、チームは安全で信頼性の高いソフトウェアの開発に専念できます。

SnykのソリューションがCRAコンプライアンスを支援する方法

サイバーレジリエンス法によって求められる水準は高まりますが、Snykを活用すれば対応が容易になります。開発者ファーストのプラットフォームであるSnykは、セキュリティテストをチームがすでに利用しているツールやワークフローに直接統合。スピードを落とすことなくコンプライアンスを維持できるよう支援します。

SnykがCRA要件にどう対応するかをご紹介します。

  • 最初の1行目から安全に: Snyk CodeはSASTを活用し、開発者がツールを切り替えたり作業を遅らせたりすることなく、コードの記述中に問題を検出します。開発の初期段階からセキュア・バイ・デザインの原則を徹底できます。

  • オープンソースのリスクを大規模に管理:Snyk Open Sourceは、サードパーティの依存関係を包括的に可視化します。SCAを活用してソフトウェアサプライチェーン全体の既知の脆弱性に優先順位を付け、修正できます。

  • 安全なクラウドインフラを徹底:Snyk IaCは、デプロイ前にクラウド設定ファイルをスキャンして設定ミスを検出し、チームによるインフラセキュリティの管理とコンプライアンス基準の達成を支援します。

  • 実行時のセキュリティを検証: Snyk API & Webは現実の攻撃をシミュレーションし、稼働中のアプリケーションにある脆弱性を検出します。本番環境で初めて明らかになるリスクの特定に役立ちます。

これらのツールとSnyk Learnによる開発者向けトレーニングを活用すれば、監査に備え、安全性を標準で確保した製品を開発し、余計な作業を増やすことなくCRAコンプライアンスを簡素化できます。

さらに詳しく知りたい方へ CRAコンプライアンスのチートシートをダウンロードして、すぐに実践できるヒントをご覧ください。

CRAコンプライアンスについて知っておくべきこと

このチートシートでは、CRAの主な要件、設計・開発・デプロイ・保守にサイバーセキュリティを組み込むためのベストプラクティス、そしてSnykが自動脆弱性スキャン、SBOM生成、コンプライアンスレポートによってCRAへの準拠をどのように簡素化するかを解説します。

カテゴリー: