Snykのクラウドセキュリティ現状レポート:過去1年間に80%の組織が深刻なクラウドセキュリティインシデントを経験
2022年9月13日
調査ではリスクの拡大も明らかに。一方、クラウドセキュリティへの投資拡大によりアプリケーションのデプロイが高速化
米マサチューセッツ州ボストン — 2022年9月13日 — Snykは本日、開発者セキュリティのリーダーとして、クラウドセキュリティ現状レポートを発表しました。調査結果から、クラウドの急速な普及と、人気が高まるクラウドネイティブなアプリケーション開発手法を背景に生じた複雑なクラウドセキュリティのリスクや課題に、今日のセキュリティ専門家やクラウドセキュリティエンジニアがどのように取り組んでいるかが明らかになりました。
同時にこの調査では、クラウドセキュリティへの投資拡大がもたらすメリットにも注目しています。インシデントの防止強化に加え、効率性やチーム間のコラボレーションが向上し、アプリケーション全体のデプロイが高速化します。レポートでは具体的に、次のことが明らかになりました。
組織の5分の4(80%)が、過去1年間に少なくとも1件の深刻なクラウドセキュリティインシデント(データ侵害、データ漏えい、環境への侵入など)を経験した。
回答者の41%が、クラウドネイティブサービスによって複雑さが増し、セキュリティ対策がさらに難しくなったと回答した。
組織のほぼ半数(49%)が、クラウドセキュリティの改善によってデプロイが高速化したと回答した。
「今回の調査は、クラウドセキュリティのリスクが誰にとっても避けられないものであり、時代遅れのアプローチやレガシーツールに頼り続ければ、今後さらに拡大することを示す警鐘となるはずです」と、Snykのバイスプレジデント兼チーフアーキテクト、Josh Stellaは述べています。「しかし、見通しがすべて暗いわけではありません。クラウドセキュリティをシフトレフトし、DevSecOpsのコラボレーションを取り入れることで、世界中の組織は現在のイノベーションのペースを維持しながら、より安全に開発を続けられることも、データから明確に分かります。」
80%が深刻なクラウドセキュリティインシデントを経験。スタートアップと公共部門が特に大きな影響を受ける
あらゆる規模、業種の組織に属するクラウド利用者が、過去12か月間に大規模なクラウドセキュリティインシデントの影響を受けたと回答しました。特に影響が大きかったのはスタートアップ(89%)と公共部門の組織(88%)です。一方、大企業はより多くの投資を行っていることもあり、比較的良好な結果となりました。中小企業(SMB)は、クラウドの利用範囲が小さく、インフラの複雑さも低いことが理由と考えられますが、最も影響が少なかったと報告しています。
回答者は、データ侵害、データ漏えい、環境への侵入を、把握している中で特に深刻なインシデントとして挙げました。いずれも世界中の企業に大きなコストをもたらします。監査不合格やコンプライアンス違反による罰金、顧客のクラウド料金に加算される暗号資産マイニング、システム停止による生産性の低下などがその例です。
注目すべきことに、回答者は、この普遍的なリスクが近い将来さらに拡大する可能性が高いとも指摘しました。具体的には、次のような回答がありました。
4分の1(25%)が、最近クラウドデータ侵害を受けたものの、気づいていない可能性を懸念している。
セキュリティ専門家と開発者の過半数(58%)が、自組織におけるクラウドデータ侵害のリスクは今後1年間でさらに高まると考えている。
クラウドネイティブなアプローチ:41%がトレードオフとして複雑さの増大を指摘
クラウドネイティブなアプリケーション開発により、現代の開発者はより多くの成果をより速く生み出せることは間違いありません。しかし同時に、攻撃対象領域の拡大やセキュリティ責任の境界の曖昧化に伴い、新たな課題や複雑さも生じています。
今日のクラウドセキュリティの失敗の多くは、チーム間の効果的なコラボレーションやチームのトレーニングが不足していることに起因します。異なるチームが別々のツールやポリシーフレームワークを使用していると、チーム間で作業を調整し、一貫した適用を徹底するのは困難です。さらに、誤検知を招く不十分なツールは、セキュリティチームのアラート疲れにつながり、優先順位を付けて対処すべき重要な問題を特定する際のヒューマンエラーを招くことがあります。
さらに、次の点も注目されます。
組織の77%が、トレーニングやコラボレーションの不足を大きな課題として挙げている。
企業の45%が、非効率なクラウドセキュリティによる最大の影響として、エンジニアリングリソースへの需要増大を挙げている。
クラウドセキュリティの改善が戦略的なビジネス成果に。半数がデプロイの高速化を実感
クラウドセキュリティを改善すると、組織はインシデントの軽減にとどまらないメリットを得られます。
新しいアプリケーションの構築にクラウドを全面的に活用することで、チームは従来のセキュリティアプローチやテクノロジーに頼ることができなくなり、そうしたレガシー環境向けの手法を手放していきます。クラウドネイティブ開発の実情と、社内の多くの関係者が関わることを踏まえると、このパラダイムシフトを推進し採用する企業は、チーム間のコラボレーションを強化し、開発者の生産性向上と、より迅速で安全なイノベーションを実現できます。
これを裏付けるように、回答者は次のように述べています。
Infrastructure as Code(IaC)セキュリティにより、クラウドの設定ミスが中央値で70%減少する。
ほぼ半数(48%)が、クラウドセキュリティの改善によって、セキュリティチームが限られたリソースでより多くのことを実行できると回答した。
44%が、セキュリティの改善によってチーム間のコラボレーションが向上したと回答した。
Snykは、今後開催する複数のイベントで、レポートの全調査結果とクラウドセキュリティを改善するための推奨アクションを紹介します。
Josh Stellaとの対面セッションをSnykWeek: New York Cityで開催します。9月13日(火)から9月15日(木)まで、PUBLIC Hotelで開催されます。
SnykWeek: San Franciscoでは、Josh Stellaとの対面セッションを開催します。10月11日(火)から10月13日(木)まで、Parc 55 Hotelで開催されます。
Drew Wrightによるウェビナー「クラウドセキュリティの現状を理解する」を、9月21日(水)午後1時(米国東部時間)に開催します。登録はこちらから。
レポートの主な内容をさらに詳しく確認し、包括的な調査結果をご覧になるにはこちら、Snyk独自の開発者中心のクラウドセキュリティアプローチについて詳しく知るにはこちらをご覧ください。
レポートについて
本レポートは、さまざまな組織形態や業界に属する400人以上のクラウドエンジニアリングおよびセキュリティの実務担当者とリーダーを対象とした調査に基づいています。調査はPropeller Insightsにより、2022年第2四半期に実施されました。
Snykについて
Snykは開発者セキュリティのリーダーです。世界中の開発者が安全なアプリケーションを構築できるよう支援し、セキュリティチームがデジタル時代のニーズに応えられるようサポートします。開発者を第一に考えるSnykのアプローチにより、組織はコードからクラウドまで、アプリケーションを構成するすべての重要な要素を保護できます。その結果、開発者の生産性、収益、顧客満足度の向上、コスト削減、そしてセキュリティ態勢全体の改善につながります。SnykのDeveloper Security Platformは開発者のワークフローに自動的に統合され、セキュリティチームと開発チームのコラボレーションを目的に設計されています。現在、Asurion、Google、Intuit、MongoDB、New Relic、Revolut、Salesforceなど、業界をリードする企業を含む世界2,000社以上のお客様に利用されています。
