メンタルヘルス啓発月間:父を失ったことで変わった私
Tim Leroy
2022年5月31日
0 分で読めますメンタルヘルス啓発月間にあたり、ロンドンを拠点とするシニアソリューションエンジニアのTim Leroyが、数か月前に父を亡くした悲しみとどう向き合ったかを語ります。心の支えとなったもの、フルタイムで働きながらメンタルヘルスの問題とどう折り合いをつけたか、そして同じような喪失を経験している人へのアドバイスを紹介します。

最近、そしてこれまでで最も大きく心の健康を揺さぶられたのは、父が亡くなったときでした。人は若くして大切な人を永遠に失うことがあると知ってはいましたが、4か月前、その現実を初めて実感しました。
父の死は突然のことではありませんでした。父は2年間、良くなったり悪くなったりを繰り返しながらがんと闘い、私と家族は感情のジェットコースターに乗せられていました。そのため、いきなり深い悲嘆に突き落とされるというより、痛み、憎しみ、後悔、希望、悲しみ、不安といった、さまざまな形の悲嘆に少しずつさいなまれていきました。
父に症状が出始めたのは、2020年のパンデミック初期でした。本当に心配になったのはその後の夏です。地域で数少ない医師の一人から「がんかもしれない」と告げられ、緊急治療を受けるため、一時的にパリへ移らなければなりませんでした。
父は「人生を謳歌する人」でした。何事にも妥協せず、結果を気にせず自分を甘やかす一方で、健康上の問題には目を向けませんでした。何でも薬で治せると考える世代の一人でした。
1年半前、父がどれほど楽観的であっても、もう回復することはないと悟りました。それが、私の悲嘆の始まりでした。折しもCOVID-19の流行中で、ロンドンにいた友人はみな去ってしまい、移動もとても難しい時期でした。それでも不思議なことに、孤独は感じませんでした。大切な人たちに連絡を取り、パートナーや母、妹とたくさん話しました。思い出を共有し、お互いに寄り添っていることを伝え合いました。怒りから悲しみへ、そして兄として残された人たちを支えようという気持ちへと、心のあり方が変わりました。自分の使命を定めたことは、立ち直る過程の大きな支えになりました。
あまりにも悲しいことが起きると、物事の見方や優先順位が変わります。必要のないものは切り捨て、価値のないことに時間をかける余裕がなくなります。父が亡くなった後、私は2つのことをしました。まず、パートナーとの関係を見直し(うまくいっていない点を見つけて変え)、キャリアについても同じように考え直しました。
父が最初に診断を受けたとき、私はキャリアアップに意識を向けていました。でも父が亡くなったときには、もう気力が残っておらず、キャリアの機会を見送ることにしました。父を失った悲しみを抱えながらフルタイムで働くのは大変でした。Snykに入社して数か月後、早い段階で父の病気について上司に話しました。自分の心境や、それが小さなことでも仕事に影響する可能性があると伝えておきたかったのです。上司は思いやりを示し、必要なときに必要なだけ休むよう言ってくれました。父を埋葬するときには休暇を取りました。素晴らしいチームが仕事をカバーしてくれたおかげで、未処理の問題を抱えることなく職場に戻ることができ、本当に感謝しています。
父がいない痛みを抱える一方で、喪失を通じて自分について多くのことを学びました。「今を生きる」というおなじみの言葉は、私の考え方をよく表しています。ただ、後悔のないように生きることへ、意識を向けるようになったと思います。どんな決断をするときもそれを心がけていて、そのおかげで以前より強く、集中できるようになりました。もう一つ意外だったのは、家族を失ったことで、新しい家族をつくりたいと思うようになったことです。パートナーと私は、自分たちの家族を築くことに決めました。
同じような喪失を経験している人にアドバイスをするとしたら、こう伝えたいです。話すこと、声を上げること、心を開くこと、そして支え合える人たちを見つけること。決して一人だと思わないでください。自分の経験を話すことも、ただ不満を吐き出すことも、解決策を求めることも、恥ずかしいことではありません。私たちはみんな人間です。同じ感情を共有し、お互いを理解できます。希望を持ってください。ロンドンにいて、支えとなる人がいない男性には、男性のメンタルヘルスを支えるウォーキングと対話のグループ、Proper Blokes Clubのウォークに参加することをおすすめします。
メンタルヘルス啓発月間は、私にとってとても大切です。私は個人的に、10年前にMovemberのキャンペーンを始めた頃から、男性のメンタルヘルスについてよく話しています。また、昨年チームが集めた1,000米ドルの寄付にSnyk Impactが同額を上乗せしてくれたことにも感謝しています。どんな状況であれ、問題について話すのを避け続けることは長続きしないと、誰もが知っていてほしいと思います。メンタルヘルスについては、人の話に耳を傾け、尊重し、より深い対話ができる場をつくることが大切です。
Snykは、従業員のメンタルヘルスを真剣に考えています。世界中の従業員の心身の健康を支えるため、病気休暇やウェルネス休暇を十分に用意しています。また、寄付プラットフォームDeedを通じて、対象となるメンタルヘルス関連団体に従業員が寄付した金額に対し、年間最大500米ドルまで1対1でマッチング寄付を行っています。さらにTaskHumanと提携し、世界中の従業員が、心身、感情、経済面のウェルビーイングを支援する専門家による1対1のビデオコーチングを、無料かつ無制限に利用できるようにしています。
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