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クラウドコンプライアンスツールガイド
コンプライアンスを維持するためのツールの機能と手法
クラウドコンプライアンスとは、法律や契約で定められたクラウド関連の規制を組織が遵守することです。今日のビジネスを成功させるうえで欠かせません。罰金などのペナルティを回避できるだけでなく、クラウドコンプライアンスへの取り組みは、組織が信頼でき、セキュリティを重視していることの証明にもなります。
しかし、規制要件に関する最新情報を手作業で把握し続けるのは非常に困難です。そこで役立つのがクラウドコンプライアンスツールです。コンプライアンスを自動化し、組織の日常業務に組み込むことができます。
クラウドコンプライアンスツールとは?
クラウドコンプライアンスツールは、企業が適用される規制や業界で認められた基準を遵守できるよう支援します。日々のクラウド運用と連携し、自動化されたコンプライアンス管理機能と全体を俯瞰できる可視性を提供します。クラウドコンプライアンスツールを導入することで、組織はクラウドに起因するリスクを低減し、セキュリティ態勢全体を強化できます。
クラウドコンプライアンスツールはいつ使うべきですか?
クラウドコンプライアンスソリューションは、次のような一般的な規制基準への準拠を支援します。
Payment Card Industry Data Security Standard(PCI-DSS)は、デビットカードやクレジットカードの番号を保護します。
Health Insurance Portability and Accountability Act(HIPAA)は、患者の医療情報を保護します。
また、サイバーセキュリティの優れた実践を証明する次のようなフレームワークへの準拠にも役立ちます。
National Institute of Standards and Technology(NIST)は、政府機関と取引する組織向けのセキュリティフレームワークです。
Systems and Organization Controls 2(SOC 2)は、ビジネスがセキュリティを重視していることを証明します。
ビジネスに適用される規制やコンプライアンスフレームワークにかかわらず、要件への対応を進める際は、クラウドベースの業務に特に注目することが重要です。クラウド運用に大きく依存する企業が増えているためです。当社の調査「クラウドネイティブアプリケーションセキュリティの現状」によると、本番ワークロードの78%以上がコンテナまたはサーバーレスアプリケーションとしてデプロイされています。このような成長を背景に、クラウドコンプライアンスツールは、規制上の目標を達成し、セキュリティ体制全体を強化するうえで特に重要です。
クラウドコンプライアンスツールを利用するメリット
クラウドコンプライアンスを手作業で実現しようとする企業は多いものの、ツールに投資する価値は十分にあります。適切なテクノロジーを活用すれば、長期的な成功につながるだけでなく、CI/CDパイプラインやDevOpsなど、ほかの開発プロセスにもスムーズに組み込めます。クラウドコンプライアンスツールを利用する主なメリットを見てみましょう。
継続的なコンプライアンス監視
継続的なコンプライアンス監視とは?
監視機能を備えたクラウドコンプライアンスツールを使えば、クラウドベースの業務を継続的に評価できます。開発ライフサイクルの初期から、稼働中のクラウド環境までを監視対象にする必要があります。変化の激しいクラウドプラットフォームでは、このレベルの可視性が欠かせません。
継続的なコンプライアンス監視が重要なのはなぜですか?
ほかの開発関連プロセスと同じく、セキュリティに「一度対応すれば終わり」ということはありません。コンプライアンス要件への対応では、特にその傾向が顕著です。運用上の追加や変更によって、これまでのコンプライアンス状況が崩れることもあります。コンプライアンス規制の更新や変更、そして組織の準拠状況を常に把握することが大切です。
クラウドコンプライアンスの自動化
クラウドコンプライアンスツールは、人手での実行に頼らず、プロセスを自動化して時間を節約します。多くのツールは、クラウドインフラストラクチャのプロビジョニングやクラウドネイティブアプリケーションのデプロイを自動化します。また、セキュリティの設定ミスなどのリスクが発生した際に、インシデント対応プロセスを開始できるものもあります。
自動化を活用することで、手作業でクラウドセキュリティを管理するよりも、はるかに優れたセキュリティ体制を実現できます。当社のレポート「クラウドネイティブアプリケーションセキュリティの現状」によると、自動化のレベルが高い回答者の72%以上が、平均1週間未満で脆弱性を修正できています。
レポート機能
クラウドコンプライアンスツールは、さまざまなチームが利用できるレポート機能も提供します。結果を手作業でまとめたり、個別に届くアラートに対応したりする代わりに、DevSecOps担当者はリアルタイムおよび過去のレポートを確認し、脆弱性の修正やクラウド上の機密データの保護をより効率的に進められます。
プロセス
ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体を支援するツールもあります。開発の初期段階からクラウドコンプライアンスソリューションを組み込めば、開発者は問題が後工程に引き継がれる前に検出して修正できます。エンドツーエンドのコンプライアンスプロセスによって、本番環境に到達する設定ミスやその他の脆弱性を減らせます。
監査への対応
SDLC全体を通じてリアルタイムの可視性、サポート、ガイダンスを得られるため、チームは次回の監査に備えられます。クラウドコンプライアンスツールを導入すれば、コンプライアンスに関するレポートやリアルタイムの証跡を簡単に作成でき、内部監査や外部監査の負担を軽減できます。
クラウドコンプライアンスツールの種類
クラウドコンプライアンスソリューションには、さまざまな形式や種類があります。TechTargetの記事では、コンプライアンスツールをいくつかのカテゴリに分類しています。
アクセス監視ツールは、ユーザーのアクセス制御を提供します。
変更管理ツールは、組織のシステムに出入りするさまざまなコード成果物の変更を追跡・管理します。
データベース保護・監視ツールは、データベース内のアクティビティを監視します。
インシデント管理ツールは、インシデント発生時に修復プロセスを開始します。
ネットワーク監視ツールは、潜在的な問題がないかネットワークを監視します。
ログ監視ツールは、稼働中のアプリケーションから発生するアラートやログを監視します。
クラウドセキュリティポスチャ管理(CSPM)ツールは、クラウド運用の観点からこれらすべての機能を提供します。最先端のCSPMソリューションには、セキュリティ評価、インシデント対応、コンプライアンス監視に加え、開発やCI/CDにおけるインフラストラクチャ・アズ・コードを保護するDevOps連携機能が含まれます。
クラウドコンプライアンスソリューションの主な機能
クラウドコンプライアンスツールを検討する際は、一般的な規制への準拠機能、充実したレポート機能、既存のビジネス環境との互換性など、重要な機能を優先しましょう。これらすべての条件を満たすソリューションなら、チームの成功につながりやすくなります。
何よりもまず、クラウドコンプライアンスツールが組織の体制をサポートすることが重要です。たとえば、オンプレミス環境向けのオプションが必要でしょうか?データの保存場所と、規制に準拠するために従うべきルールを確認しましょう。また、選択するツールはDevOpsやCI/CDなど、既存のワークフローと連携できる必要があります。
さらに、クラウドコンプライアンスツールには次の機能が求められます。
現在および過去のコンプライアンス状況をレポートする
異なるコンプライアンス基準への準拠を示すために、レポートをカスタマイズしたり、既存のテンプレートを利用したりできる
セキュリティ機能を備え、既存のセキュリティツールと連携できる
インフラストラクチャ・アズ・コードと稼働中のクラウド環境に対応する、統合されたポリシー・アズ・コードのフレームワークを提供する
コンプライアンスのためのセキュリティ制御を強化し、既存のプラクティスを補完する
セキュリティのためのポリシー・アズ・コード
セキュリティ機能を強化する方法のひとつが、ポリシー・アズ・コード(Policy as Code)のソリューションです。「コンプライアンス・アズ・コード」と呼ばれることもあります。PaCは、組織独自の要件に合わせて調整できます。監視対象のシステムやアプリケーションの隣にインストールし、これまで手動で行っていたポリシーチェックの判断をシミュレーションします。
こうした自動シミュレーションにより、組織がコンプライアンス違反となる操作を防止できます。PaC機能は通常、Open Policy Agent(OPA)などのオープンソース言語を基盤としています。独自仕様の言語よりも高い柔軟性とカスタマイズ性を備えています。
クラウドコンプライアンスをSnykが支援する方法
Snykは、統合されたポリシー・アズ・コードエンジンを活用し、クラウドでの安全な開発、デプロイ、運用を支援します。コードとしてのコンプライアンスというアプローチにより、主要なクラウド環境全体でセキュリティのガードレールを提供し、組織がセキュリティ制御への準拠を維持できるよう支援します。また、Snyk IaCでは、インフラストラクチャのコンプライアンス維持に合わせてカスタムポリシールールを設定できます。
「当社の開発者は実に幅広い言語を使い、クラウドサービスとオンプレミスシステムの両方を利用しています。Snykは多様な環境で優れた性能を発揮し、評価していた他のツールよりも多くの要件を満たしていました。」
Valentin Potier - Security Engineer, Citrix
Snykを使えば、クラウドコンプライアンスを監視し、リアルタイムおよび過去のレポートを活用して、規制要件や社内セキュリティポリシーを適用できます。レポートはセキュリティエンジニアやGRCチーム向けに提供されます。また、SOC 2、HIPAA、GDPR、PCI DSS、NIST 800-53、ISO 27001、CIS Benchmarks、CSA Cloud Controls Matrixなど、一般的なコンプライアンスフレームワークやクラウドセキュリティ基準にも対応しています。
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