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モバイルアプリケーションセキュリティを解説
モバイルアプリのセキュリティリスクと主要ツールを解説
モバイルアプリケーションセキュリティとは?
モバイルアプリのセキュリティは、従来のアプリケーションセキュリティと同様に、セキュリティツールや手法を用いてサイバー攻撃のリスクを軽減することを目的としています。モバイルセキュリティでは、複数のオペレーティングシステム(主にAndroidとiOS)と、多様なデバイス(スマートフォンやタブレットなど)を対象とします。
モバイルプラットフォームやエコシステムにはセキュリティ機能が備わっていますが、その恩恵を主に受けるのはエンドユーザーです。一方、モバイルアプリの開発者は、アプリケーションセキュリティを自ら強化する必要があります。そのためには、Snykのようなソリューションを活用できます。
モバイルアプリケーションセキュリティの重要性
銀行取引、Eコマース、ゲームなどでモバイルアプリを利用する消費者が増えるなか、モバイルアプリケーションセキュリティは、モバイル開発チームやアプリの公開元にとって、ますます重要になっています。パンデミックによって、日常生活でデジタルやモバイルのサービスを利用する消費者が急増しました。その結果、アプリにはGPS位置情報、金融取引、個人を特定できる情報(PII)など、大量の機密ユーザーデータが保存されています。
さらに、多くの企業が従業員や顧客との共同作業やコミュニケーションに、モバイルアプリケーションを活用するようになっています。今やモバイルアプリは、保護が必要な大量の機密情報にアクセスできます。そのため、包括的なモバイルアプリケーションセキュリティが欠かせません。

Snykでモバイルアプリケーションセキュリティを強化
モバイルアプリケーションセキュリティの主なリスクとは?
Open Web Application Security Project(OWASP)は、アプリケーションセキュリティの推進を目的に、情報や教育、トレーニングを提供する非営利団体です。OWASPモバイルトップ10は、同団体が特定したモバイルアプリにおける代表的なセキュリティリスクです。次のようなリスクが挙げられます。
プラットフォームの不適切な使用:モバイルプラットフォームの機能を誤って使用したり、プラットフォームが提供するセキュリティ制御を利用しなかったりすること。
安全でないデータストレージ:機密データを暗号化しないことで、デバイスの紛失・盗難やマルウェアを通じて、悪意ある攻撃者にデータへアクセスされること。
安全でない通信:暗号化されていない機密データがパブリックネットワークを介して送信される際に、悪意ある攻撃者に傍受されるリスク。
安全でない認証:ID管理システムの脆弱性により、悪意ある攻撃者が認証を偽装または回避し、個人データや機能にアクセスできること。
不十分な暗号化:パスワード、秘密鍵、アプリケーションコードなどの機密情報を保護するための暗号化が、不適切または不十分に実装されていること。
安全でない認可:権限管理に問題があり、悪意ある攻撃者が管理者や、より高いアクセス権を持つユーザー向けの機能を利用できること。
クライアントコードの品質:不適切なコーディングによって、外部ユーザーが信頼できない(悪意がある可能性のある)コードを入力として渡し、アプリに実行させること。
コードの改ざん:悪意ある攻撃者によるコード、リソース、API呼び出しの変更を検知できず、アプリケーションの動作を改変されること。
リバースエンジニアリング:コードが難読化されていないため、悪意ある攻撃者にソースコードを再現され、アプリの内部構造を理解されたうえで攻撃を仕掛けられること。
不要な機能:アプリケーションパッケージ内に隠し機能や不要なコードが残っており、悪意ある攻撃者に発見・悪用される可能性があること。
モバイルデバイスやOSによって具体的な攻撃手法は異なりますが、これらのOWASPリスクはiOSとAndroidの両方に当てはまります。両プラットフォームで安全なモバイルアプリを開発するには、SwiftとKotlinのセキュリティを強化する必要があります。
最近の分析によると、Google Playストアの人気アプリの多くで、Androidのセキュリティ対策が不十分です。たとえば、AndroidのIntentはアプリ間の通信に使われますが、悪意ある攻撃者に脆弱性を悪用される可能性もあります。
考えられる攻撃には、悪意あるIntentパラメーターの挿入(クライアントコードの品質)や、Intentのリダイレクト(コードの改ざん)などがあります。
モバイルアプリケーションセキュリティテスト(MAST)とは?
モバイルアプリケーションセキュリティテスト(MAST)は、モバイルアプリに特化したアプリケーションセキュリティテストです。包括的なMAST戦略では、静的解析、動的解析、ペネトレーションテストを組み合わせ、モバイルアプリのリスク領域を効果的に評価します。
自動化されたMASTソリューションは、アプリケーションコードをスキャンして潜在的な脆弱性を検出できます。これにより、開発チームはモバイルアプリの公開前にセキュリティリスクを軽減できます。早期に脆弱性を検出できることから、MASTはモバイルアプリのセキュリティ対策において特に重要とされています。
モバイルアプリケーションセキュリティに役立つ主要ツール6選
1. Snyk Code
Snyk Codeは、SwiftやObjective-Cの脆弱性をスキャンできる静的アプリケーションセキュリティテスト(SAST)ソリューションです。この2つは、iOSアプリケーションの開発に使われる主要なプログラミング言語です。また、Snyk CodeはJavaで開発されたAndroidアプリもスキャンできます。
モバイルアプリのセキュリティを強化するには、モバイル開発プロセスで脆弱性を検出・修正できるよう、Snyk Codeの導入をご検討ください。セキュリティスキャンを開発の早い段階に取り入れることで、開発チームはアプリのセキュリティを大幅に向上できます。
2. Zed Attack Proxy
OWASP Zed Attack Proxy(ZAP)は、ペネトレーションテストやアプリのスキャンに広く使われているオープンソースツールです。主にWebアプリケーション向けですが、モバイルアプリのテストにも利用できるよう設定できます。
3. Android Debug Bridge
Android SDKの一部として無償提供されているAndroid Debug Bridge(ADB)は、バグやセキュリティ上の問題を検出するためのCLIツールです。ADBを使うと、エミュレーターまたは実機で動作するAndroidアプリをテストできます。
4. Quick Android Review Kit
Quick Android Review Kit(QARK)は、アプリのソースコードやパッケージを分析して脆弱性を特定するオープンソースツールです。QARKでは、想定される脆弱性を概念実証(PoC)エクスプロイトに変換することもできます。
5. Mobile Security Framework
Mobile Security Framework(MobSF)は、ペネトレーションテスト、マルウェア分析、静的・動的解析を行う自動セキュリティテストフレームワークです。Android、iOS、Windows向けモバイルアプリのバイナリとソースコードを分析できます。
6. Android Tamer
Android Tamerは、Androidアプリを対象にマルウェア分析、ペネトレーションテスト、リバースエンジニアリングを行うプラットフォームです。エクスプロイトを試すことで、セキュリティチームや開発者がAndroidアプリの潜在的なリスクを特定できます。
悪意ある攻撃者からAndroidアプリを保護する方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
モバイルアプリセキュリティに関するよくある質問
モバイルアプリケーション攻撃とは何ですか?
モバイルアプリケーション攻撃とは、攻撃者がモバイルアプリのリバースエンジニアリングや改ざんを通じて見つけた脆弱性を悪用しようとする行為です。攻撃の結果、知的財産の窃取、アプリの違法な再配布、データ漏えい、評判の低下などが生じる可能性があります。脆弱性をスキャンし、アプリケーションの堅牢化対策を実施することで、モバイルアプリ攻撃のリスクを軽減できます。
モバイルアプリケーションを保護するには、どのような方法がありますか?
モバイルアプリケーションを保護するには、安全な認証とアクセス制御の実装、機密データの暗号化、脆弱性の定期的なテスト、安全なコーディング手法の導入など、さまざまな方法があります。また、新たな脅威からアプリを守るため、アプリとセキュリティ機能を定期的に更新することも重要です。