Snyker Spotlight:Juneteenthを振り返る
Kris Broughton
2021年6月17日
0 分で読めます「Laurar。Moses。Sarah。Jack。Phoebie。Shiloh。Rhina。Carolina。」
これらの名前を読むのは簡単なことではありません。私の奴隷にされていた先祖たちの名前だからです。
この名前を読むのは簡単なことではありません。19世紀半ばの彼らの日々の暮らしを思い描くと、ハリウッドがこれまでに作ったどんなホラー映画よりも恐ろしい光景が浮かぶからです。
先月、Snykで開催するJuneteenthのランチ&ラーニングで話をすることを引き受けました。私が人生でJuneteenthのイベントに参加したのは、30年近く前、若い頃にジョージア州アトランタへ移り住んだ直後の一度きりです。そのため、今年、会社向けにJuneteenthについてのプレゼンテーションを準備するのは、興味深い試みでした。私だけではないことも分かりました。Snykにいる少数のアフリカ系アメリカ人従業員のうち、Juneteenthを家族の伝統として祝うことに実際に関わっているのは、ほんの数人だったのです。
この25年間、アトランタ北部の白人が大半を占める郊外に住んでいたからだと簡単に片付けることもできます。しかし、隣接する郊外の街、ジョージア州ロズウェルでは、アフリカ系アメリカ人に向けたイベントが活発に開催されています。
「Laurar。Moses。Sarah。Jack。Phoebie。Shiloh。Rhina。Carolina。」
奴隷制度は、私の家族の歴史に消えることなく刻まれています。人間が束縛された歴史が、アフリカ系アメリカ人の子孫を生き抜く者にしました。ジム・クロウ時代、そして公民権運動の時代を耐え抜き、私たちの世代を、正気と尊厳を保ったまま21世紀へと送り届けた子孫たちです。私が大好きなサウスウエスト航空のCMのキャッチフレーズは、さまざまな意味で家族の歩みを言い表しています。「これからは、国内を自由に移動できます。」
長い間、変えられない過去の出来事にとらわれるより、前を向くほうが理にかなっていると思っていました。ところが、アメリカ中の人々とともに、ミネアポリスの警察官が白昼堂々、アフリカ系アメリカ人男性を9分間にわたり窒息死させる、あの恐ろしい映像を目にしました。アメリカが転換点に立っていることを示したのは、George Floydの死だけではありません。Floydさんの殺害を受け、国中で起きた多様な人種の人々による抗議活動もそうでした。これまで声を上げられなかった人々が、自らの声を届け始めました。態度を決めかねていた人々も、どちらかの側につくようになりました。過去のアメリカが本当の意味で乗り越えたことのない問題について、公に語ることが、あの9分間で当たり前になったのです。
突然、企業のウェブサイトにBlack Lives Matterのバナーが、iPhoneの通知よりも速い勢いで現れ始めました。抗議デモから、職場で雇用主に対してアフリカ系アメリカ人の歴史と文化がアメリカ社会全体にとって重要であると公に認めるよう求める動きまで、全米の若者たちが先頭に立っていました。ほぼ一夜にして、Snykを含む多くの企業がJuneteenthを有給休暇にしました。私たちの世代が求められないと感じることの多かったものを、勇気を持って求めた新しい世代を誇りに思いました。
それでも、企業や個人から圧倒的な支持が寄せられるなか、私はいら立ちを感じていました。警察官が私を容疑者にしたいと思えば、いつでも「特徴が一致する」とされかねない、中年の黒人男性だったからです。あの悪名高い映像で、茶色い肌の頭が9分間、舗道に押し付けられている姿が、自分自身と恐ろしいほど重なって見えたから、怒りも消えませんでした。
そして今、1年が経ちました。熱気が冷め、抗議活動をしていた人々も去り、2020年に心を込めて交わされた約束を実行に移すときが来ています。
今年のJuneteenthは、私や同僚の黒人従業員にとっても、アフリカ系アメリカ人ではない同僚の多くにとっても、学びの機会となるでしょう。Juneteenthを本当に理解するには、正しい背景を知る必要があります。奴隷にされた人々が逃亡や反乱を試み、アメリカの現状に絶えず異議を唱えてきた、その絶え間ない闘いを理解する必要があります。資金を集め、世論を高め、仲間を解放するために自らや家族の命さえ危険にさらした白人の奴隷制度廃止論者の役割を知る必要があります。Frederick Douglassの言葉がリンカーン政権に圧力をかけた力を理解する必要があります。Harriet Tubmanが軍事作戦を成功させたことが、南軍の兵士たちに与えた心理的影響を知る必要があります。南北戦争初期、リンカーンが奴隷解放宣言を書くことになった背景で何が起きていたのかも理解しなければなりません。そして、北軍全体の10%にあたる約20万人の黒人北軍兵士が、戦争の行方を変え、自らの自由への道を切り開くうえでいかに貢献したかを知る必要があります。
このプロジェクトのために多くの調査をした結果、アメリカの歴史、つまり私たちの歴史についての知識が深まりました。そして、私たちの歴史の一部こそがJuneteenthなのです。
私が社会人になった頃、Martin Luther Kingの誕生日が連邦祝日になってから、まだ数年しか経っていませんでした。有給の会社休日にしている企業はほとんどありませんでした。黒人のビジネスパーソンの多くは、暗黙のルールを理解していました。企業社会で生き残り、成功するには、同化するしかないということです。自分の人生のより個人的な部分や、歴史、受け継いできた文化を家に置いてくることに慣れていきました。
しかし、今は新しい時代です。昨年、Black Lives MatterのTシャツやバナーを手に街頭へ出た白人のアメリカ人が、これほど多かったことには、今でも率直に言って驚いています。支援を表明するバナーをウェブサイトに掲げ、Juneteenthを有給休暇にしたFortune 500企業の数にも、いまだに驚かされます。人種的不平等という目を背けたくなる現実に、アメリカが少なくとも向き合おうとしている兆しがあるとすれば、これがそうです。
だから今年は、私にできることをします。居心地のよい場所から一歩踏み出します。今年は時間を作り、少なくとも一つのJuneteenthイベントに参加する方法を考えます。文化のために。コミュニティのために。自分のために。
Laurarのために。Mosesのために。Sarahのために。Jackのために。Phoebieのために。Shilohのために。Rhinaのために。Carolinaのために。
今年のJuneteenthに向けて、懸命に活動している素晴らしい団体がたくさんあります。時間や余裕があれば、ぜひ支援をお願いします。彼らが取り組む大切な活動への支援にもなります。いくつかご紹介します。
Equal Justice Initiative - 刑事司法改革、人種的公正、そして市民への教育
Center for Policing Equity - データを活用して社会、文化、政策の変革を促す、エビデンスに基づいた社会正義への取り組み
Blacks in Tech - メンバーが専門知識を共有し、キャリアを発展させるためのリソース、ガイダンス、ネットワーキング、機会を提供
Ella Baker Center - 低所得の有色人種の人々の人種的・経済的公正を推進
African American Planning Commission - ホームレス状態の解消や、黒人コミュニティに影響するその他の課題への取り組み
Dream Academy - 貧困の連鎖を断ち切るための放課後プログラムとメンタリング
Harlem Children's Zone - 貧困の連鎖を断ち切るための幼児期支援と家族向けプログラム
Thurgood Marshall College Fund - 大学奨学金のほか、就職やインターンシップの紹介
National Association for the Advancement of Colored People (NAACP) - 住居、教育、雇用、投票、交通における隔離と差別の撤廃を目指して設立された、アメリカの多民族組織
National Black Child Development Institute (NBCDI) - 黒人の子どもたちの成功と幸福に専念する、数少ない全国規模の団体の一つ


