SnykとPatrick Deboisの協力で実現したDevOpsバーチャルカンファレンス
2020年6月19日
0 分で読めます素晴らしい対面カンファレンスには、魔法のような力があります。すばらしい講演から学び、その道の第一人者たちに囲まれて胸が高鳴り、同じ目標や経験、共に乗り越えたい課題を持つ仲間と出会うなど、得られるものは尽きません。カンファレンスで築いたつながりは、生涯続く友情につながることも多く、キャリアを変えるきっかけにさえなるかもしれません。
DevOps Enterprise Summit London - Virtualで私たちが目指しているのは、まさにこうした体験を届けることです。私たちにとって初めてのオンラインイベントであり、素晴らしいオンラインイベントとは何か、そして最悪のイベントが、何日も続くひどいビデオ会議に閉じ込められたように感じさせるのはなぜかを理解するため、何カ月もオンラインイベントを研究してきました。
カンファレンスをオンライン開催すると決めたとき、見つけられる限りあらゆるオンラインイベントに参加し、既存のカンファレンスプラットフォームで参加者がどのような体験をするのか、チームと一緒に学びました。その後、Snykチームが支援し、Patrick Debois(「DevOpsのゴッドファーザー」)とチームメイトのSam Hepburnが運営する、コミュニティのチャリティイベントAllTheTalks.Onlineに参加し、視聴しました。
すっかり心を奪われました。参加者としても登壇者としても大いに楽しみました。Patrickが作り上げたものは本当に素晴らしく、Small Town HeroesのCTOとして5年間、テレビの生放送イベントを支えるインタラクティブな体験を構築するなかで得た教訓が生かされていると思います。
どうやって実現したのか尋ねると、プラットフォームの構築方法を2時間かけて説明してくれました。DevOps Enterprise Summitもこのプラットフォームで開催できないかと尋ねたところ、Snyk創業者のGuy Podjarnyとの話し合いにつながりました。カンファレンスを皆さんに届けるために力を貸してくれたことに、心から感謝しています。
PatrickやSnykチームと再び仕事ができて、本当に楽しい時間を過ごしています。Patrickと私は2010年のDevOpsDaysで出会い、『The DevOps Handbook』を共著しました。彼は一緒に仕事をするのが大好きな人の一人です。
DevOps Enterprise Summitで期待できること
カンファレンスへのラブレターというブログ記事にも書いたように、素晴らしいカンファレンスは、講演が集まっただけのものではありません。しかし、講演はコミュニティの成果を示すため、カンファレンスの中でも最も目立つ部分です。
DevOps Enterprise Summitの目標は、素晴らしい「シーニアス」を支えることです。
「シーニアス」という言葉をご存じない方のために説明すると、これは著名なミュージシャン、音楽プロデューサー、ビジュアルアーティストであるBrian Enoが使い始めた言葉です。WIRED Magazineの共同創刊者の一人であるKevin Kellyは、この概念を見事に次のように説明しています。
「シーニアス」とは、文化的なシーン全体が持つ知性と直感を意味します。天才という概念を集団に当てはめたものです。シーニアスに浸る人々は成長し、最高の仕事を生み出します。シーニアスに支えられると、人は天才のように振る舞います。同じ志を持つ仲間や環境全体が、あなたを奮い立たせるのです。
DevOps Enterpriseの「シーニアス」を支えるため、全体セッションでは開会の挨拶を行い、コミュニティの目標やカンファレンス固有の目標を説明します。また、参加者全員が(特に初参加の方が)イベントに慣れるよう案内し、私たちが大切にしたい規範を確立し、実践していきます。
全体セッションでは、体験談を通じてコミュニティの成功を称え、成果を上げたツールや手法、考え方を迅速に広めます。また、うまくいかなかったアイデアや実践、あるいは完全な失敗に終わった事例を匿名で共有する「DevOps Confessions」を行い、コミュニティが見いだした課題に取り組む第一線の専門家を招きます。
こうすることで、実践の水準を迅速に高めることができます。
毎年、前年を上回るプログラムを作ることを目指しています。毎年、このコミュニティが挙げる最重要課題をもとに、さらに高い目標を掲げてきたため、これはいつも大胆で気後れするような目標に思えます。
だからこそ、驚くようなことを言わせてください。今年のプログラムはオンライン開催でありながら、これまでで最高の内容になったと思います。何を基準にそう言えるのでしょうか。登壇者の経験や役職、体験談の幅広さ、そしてお招きする専門家の顔ぶれです。
今年のカンファレンスの基調講演のほとんどを視聴する機会がありましたが、全体セッションでは、以下のような素晴らしい講演を通じて、プログラムの目標を達成できたと確信しています。
Fernando Cornago(adidas、プラットフォームエンジニアリング担当VP)とDaniel Eichten(adidas、エンタープライズアーキテクチャ責任者):これまで、私のお気に入りの講演は、adidasチームによるものが数多くありました。Cornago氏は同僚たちとともに、adidasの素晴らしいDevOpsの歩みを語ってくれました(2016年のJason Cox氏によるDisneyのプレゼンテーションを見たことがきっかけでした!)。今年はプラットフォームエンジニアリング担当VPに昇進した彼が戻り、エンタープライズアーキテクチャ責任者のDaniel Eichten氏と共に、これまでの歩みの続きや、インフラ/運用の責任を担うキャリア志向のDevリーダーになった経験(笑)、そして会社全体のデータアーキテクチャをどのように変革しているかを語ります。
Victoria Mayo(Swiss Re、iptiQ EMEA P&Cコンプライアンス責任者)とJames Head(Rebellion Consulting創業者):Victoria Mayo氏とJames Head氏が、1863年創業の大手保険・再保険会社Swiss Reの社内で、どのように複数のスタートアップを立ち上げたかを語るこの講演を、とても楽しみにしています。iptiQの「B2B2C」デジタル施策や、小売業者を通じて販売する保険商品の開発で得た成功と教訓について話してくれます。ソフトウェア開発の実践を変えるだけでなく、大企業がその能力を緊急かつ重要な「ホライズン3」の取り組みにどう生かしているかを紹介する点でも、興味深い講演です。
David Silverman(CrossLead創業者兼CEO):Silverman氏は、この10年間に読んだお気に入りの本の一つ、『Team of Teams』の共著者です。この本では、2004年、統合特殊作戦タスクフォースが、はるかに小規模ながら機動力に優れた敵であるイラクのアルカイダ(AQI)を倒す任務に失敗していた状況が描かれています。共通の目標に向かって全員が協力できる新しい働き方を作る必要がありました。意思決定を大幅に分散し、前線にいる人々が迅速に決断できるよう、可能な限り現場に近いレベルへ権限を委譲したのです。Silverman氏がこの話やその他多くのことを語り、DevOps Enterpriseコミュニティの誰もが共感できる教訓を共有してくれるのが、本当に楽しみです。
Nationwide Building Society、Maersk、Siemens、Coats、H&M、Lufthansa、ほか多数の企業の幹部による、刺激的な体験談もお届けします。さらに、次の方々にもご登壇いただきます。
Peter Moore氏が、Zone to WinとThree Horizonsについて解説します。
Dr. Carlota Perez氏が、これから訪れるソフトウェアの時代について、歴史から何を学べるかを語ります。
John Allspaw氏は、DevOpsムーブメントで用いられる多くの実践手法を切り開いてきました。
Dr. Steve Spear氏が、学びを通じて急速に変化した、歴史上でも特に興味深い事例の一つについて解説します。
Corey Quinn氏は、歯に衣着せぬ洞察で知られるクラウドエコノミストです。クラウドコストを抑える方法を語ってくれます……
……ほかにもたくさんの方々が登壇します!
これを書いている時点で、登壇者の収録はほぼ完了しています。登壇者の皆さんが、経験や知見を届けるために、プレゼンテーションに費やしてくださった時間、努力、そして心配りに、ただただ感動し、感謝しています。
対面イベントを開催できない今、高品質な収録を実現するにはどれだけの労力が必要か、私たちも一緒に学んでいるところです。
皆さんのために作り上げた、学びとネットワーキングの機会に、これまで以上に期待しています。何週間も続くビデオ会議とはまったく違い、学びの多い、価値ある楽しいイベントになると確信しています。
プログラムの詳細は、こちらのブログ記事をご覧ください。期待できること、そして私が心から楽しみにしている理由
2つの素晴らしい基調講演から抜粋した映像は、公開したばかりの公式トレーラーをご覧ください。




