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DevOpsパイプラインで包括的なセキュリティテストを実施する

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2024年10月17日

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DevOpsは、プロセスの効率化と開発チームと運用チームの連携強化を実現する強力な手法として、21世紀のソフトウェア業界を席巻してきました。しかし、組織がこのモデルへと移行するなかで、セキュリティという重要な側面が見過ごされることが少なくありません。こうした背景から、DevOpsのワークフローにセキュリティ対策を組み込み、両者の隔たりを埋めるアプローチであるDevSecOpsが登場しました。 

しかし、その期待にもかかわらず、DevSecOpsはまだ本来の可能性を十分に発揮できていません。なぜでしょうか。それは、多くの組織が新しいモデルにおけるセキュリティのあり方を根本から見直さず、従来のセキュリティプロセスをDevOpsパイプラインに無理に押し込もうとしてきたからです。その結果、摩擦や非効率が生じ、真の統合を実現する機会を逃してきました。

こうした課題に対処するには、DevSecOpsを一から再構築する必要があります。DevSecOpsを成功させる基盤となるのは信頼です。開発者、運用チーム、セキュリティ担当者の間に信頼を築くことが欠かせません。セキュリティを障壁ではなく、質の高いソフトウェア開発に不可欠な要素と捉える環境をつくることが重要です。

ここでは、DevSecOpsを成功に導く重要な柱の一つである、テストとモニタリングについて見ていきます。ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体を通じて、すべての資産とワークフローを適切に保護できるよう、DevOpsパイプラインに包括的なセキュリティテストを組み込む戦略を策定することが重要です。

リスクプロファイルを把握する

理想的には、適切なテスト・モニタリングツールとポリシーを、対象アプリケーション、さらには個々のアプリケーション資産のリスクプロファイルに基づいて決定します。重要な資産やデータを特定し、潜在的な脅威を評価し、攻撃が成功する可能性とその影響を見極め、組織のリスク許容度を判断します。

そのためには、プロセスの初期段階で脅威モデリングとセキュリティ要件の収集を取り入れます。開発中は、開発者のIDEと連携するSASTおよびSCAツールを導入し、潜在的なセキュリティ問題についてリアルタイムにフィードバックできるようにします。

こうした理解に基づいて、リスクプロファイルに即したポリシーとガードレールを定義できます。たとえば、外部に公開されるビジネスクリティカルなアプリケーションのコンポーネントには、外部からアクセスできない下位層のアプリケーションよりも厳格なテスト要件を設けます。これらのポリシーは、安全な開発慣行を導くよう設計するとともに、DevOpsパイプライン内で自動化できることが重要です。

テストとモニタリングの種類

広範囲を網羅するには、さまざまなテスト手法とモニタリング手法を導入することが重要です。堅牢なセキュリティ戦略では、それぞれがアプリケーションやインフラを保護する特定の役割を担う複数の手法を組み合わせます。

ソフトウェア構成分析(SCA)では、サードパーティライブラリやオープンソースコンポーネントの脆弱性を特定します。Snyk Open Sourceなどのツールは、パッケージマネージャー(npm、pip、maven)に統合して、依存関係が追加される際にスキャンできます。これにより、潜在的なセキュリティ問題を早期に検知できます。

静的アプリケーションセキュリティテスト(SAST)では、プログラムを実行せずにソースコードを分析し、潜在的なセキュリティ脆弱性を特定します。Snyk CodeのようなSASTツールを開発者のIDEに統合すればリアルタイムでフィードバックでき、CI/CDパイプラインに組み込めばスキャンを自動化して、開発プロセスの早い段階で問題を検出できます。

コンテナ化が普及するなか、Snyk Containerのようなコンテナセキュリティツールが不可欠です。レジストリ内のイメージやCI/CDパイプラインのビルドプロセス中にスキャンを実施し、コンテナ化されたアプリケーションを基盤から安全に保てます。

クラウドコンピューティングの時代には、Infrastructure as Code(IaC)のセキュリティも重要です。Snyk IaCのようなツールをコミット前のフックやCI/CDパイプラインで実行すれば、本番環境に到達する前に設定ミスを検出し、よくあるクラウドセキュリティの問題を防げます。

動的アプリケーションセキュリティテスト(DAST)は、実行中のアプリケーションをテストすることでSASTを補完します。通常、CI/CDパイプラインの一環としてステージング環境に対して実行するか、本番環境に対して定期的に実行します。

ランタイムアプリケーション自己保護(RASP)ツールは、セキュリティをさらに強化します。アプリケーションに組み込まれ、攻撃をリアルタイムで検知・ブロックすることで保護を提供します。

APIテストも、組織のセキュリティ戦略に欠かせない要素です。アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)の機能とセキュリティを検証します。SnykなどのツールでAPIテストを自動化すれば、エンドポイントがリクエストとレスポンスを正しく処理することを確認できます。また、インジェクション攻撃や不正アクセスなど、よくある脆弱性から保護することも可能です。APIキーは、アプリケーションセキュリティの重要な要素であるシークレット管理の対象です。 

これらのテストを組み合わせることで、開発からデプロイまであらゆる段階でアプリケーションを保護する、多層的なセキュリティアプローチを構築できます。 

プロセス全体を網羅する方法

DevSecOpsの重要な原則の一つに、セキュリティを開発プロセスの早い段階から組み込む「シフトレフト」があります。しかし、真のDevSecOpsはシフトレフトだけにとどまりません。ソフトウェア開発ライフサイクル全体にわたってセキュリティ対策を実施することが重要です。

CI/CDパイプラインの一環として、SAST、SCA、IaCスキャンなどの自動セキュリティテストを実行する必要があります。テスト段階では、QAプロセスにDASTとインタラクティブアプリケーションセキュリティテスト(IAST)を取り入れましょう。

デプロイ前には、コンテナセキュリティスキャンを含む最終的なセキュリティチェックを実施します。本番環境では、RASPと継続的なモニタリングを導入し、脅威をリアルタイムで検知して対応しましょう。

開発の各段階にセキュリティを組み込むことで、セキュリティは専門チームだけの仕事ではなく、全員の責任であるという文化が生まれます。 

アラート通知の仕組みを導入する

効果的なテストとモニタリングは、問題を特定するだけではありません。適切な人に適切なタイミングで問題を知らせ、必要な対応を取れるようにすることが重要です。そのためには、堅牢なアラート通知の仕組みが必要です。

アラートシステムを設計する際は、深刻度や潜在的な影響に基づいて優先順位を付けることを検討してください。また、アラートが適切な担当者に届くようにします。たとえば、特定のマイクロサービスに重大な脆弱性が見つかった場合は、そのサービスのチームに通知します。

受信者が問題を理解して対処できるよう、各アラートに十分なコンテキストを含めましょう。脆弱性の場所や潜在的な影響、推奨される修正手順などが考えられます。各アラートには、リスクを軽減するために開発者が何をすべきか、明確な次のステップを記載します。

理想的なアラートシステムは、重大な脆弱性への対処に必要な修正が利用可能になったことを開発者に知らせ、適用方法も通知します。

アラートへの対応状況を追跡する仕組みを構築することも検討しましょう。修正内容、修正による全体的なリスク低減への影響、ソフトウェア開発ライフサイクルの早い段階で修正を適用して削減できた開発時間などを記録します。リリース後の振り返りやその他のレビューでこの情報を活用すれば、アラートシステムを継続的に改善し、追加のトレーニングやリソースが必要な領域を特定できます。 

DevSecOpsに向けた包括的なセキュリティテストを始めましょう 

DevOpsパイプラインに包括的なセキュリティテストとモニタリングを導入することは、最高水準のDevSecOpsプログラムを実現するための重要なステップです。リスクプロファイルを把握し、多様なテストを導入し、すべてのプロセスを網羅して、効果的なアラートの仕組みを整えることで、DevOpsがもたらすスピードと俊敏性を損なわずに、セキュリティを最優先する文化を築けます。

目指すのは、セキュリティを障壁にすることではなく、開発プロセスに不可欠な要素として組み込むことです。適切に実践すれば、DevSecOpsはチーム間の信頼を高め、ソフトウェアの品質を向上させ、より迅速で安全なリリースにつながります。

この取り組みを進めるにあたり、Snykの製品群のような、開発者を第一に考えたセキュリティ向けツールの活用をご検討ください。こうしたツールは、この投稿で紹介した取り組みを実践するうえで役立ち、SDLC全体をカバーしながら、開発者がセキュリティに主体的に取り組めるよう支援します。

DevOpsプロセスにセキュリティを不可欠な要素として組み込むことは、ソフトウェアを守るだけではありません。組織全体のイノベーションと成長を促す信頼の基盤を築くことにもつながります。

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