金融サービスにおけるAppSecのモダナイゼーションがもたらす3つのメリット
2024年9月3日
0 分で読めます現在、金融サービス業界の老舗企業は、競合他社から大きなプレッシャーを受けています。革新的でパーソナライズされた顧客体験(CX)を提供できなければ、すでに優れたCXを実現しているFinTechの新興企業に顧客を奪われると、多くの企業が認識しています。その結果、こうした企業は、革新的で機能が豊富なアプリケーションを優先し、最新のソフトウェア開発手法を取り入れることで、リリースサイクルの短縮と生産性の向上を図っています。
しかし、FinServ企業のアプリ開発が高速化・複雑化する一方で、アプリケーションセキュリティチームはそのペースについていけていません。多くの企業で、開発とセキュリティの成長に大きな差が生じています。開発者は最新のプラクティスを活用しているのに対し、セキュリティチームは5~10年前と同じ手法を使い続けています。
しかし、セキュリティをおろそかにすると、FinServ企業は大きな代償を払うことになりかねません。多くのコンプライアンス規制では、AppSecも開発のペースに合わせることが求められています。規制への準拠は、競争上の大きな優位性となります。特に、規制の厳しいこの業界では重要です。また、ソフトウェアサプライチェーンが攻撃者の侵入口となるケースも増えています。2023年オープンソースセキュリティレポートでは、回答者の87%が1つ以上のサプライチェーンセキュリティ問題の影響を受けたことが明らかになりました。
こうした状況を踏まえると、今日のFinServ企業は既存のアプリケーションセキュリティ対策を見直し、スピード重視の開発手法を支えられるだけの現代性を備えているか確認する必要があります。そうしなければ、古いセキュリティ対策を現在の開発プロセスに適用することは、1800年代に敷設された線路に新幹線を走らせるようなものです。鋳鉄製のレールは、現代の機関車の速度と力に耐えられず、ひび割れてしまうでしょう。
では、セキュリティが開発のペースに追いつくとは、どのような状態でしょうか。モダンなAppSecプログラムの特徴と、それがソフトウェア開発、ひいては事業の収益にどのような好影響をもたらすのかを見ていきましょう。
モダンなAppSecで開発者の導入を促進
アプリケーションセキュリティプログラムを成功させる鍵は、シフトレフトのアプローチを取り入れ、開発者が最初から安全なソフトウェアを構築できるようにすることです。しかし、既存のセキュリティ対策が、開発者の日々のワークフローで簡単かつ負担なく使えるものでなければ、ほとんど利用されないでしょう。率直に言えば、開発者は賢い人たちです。余計な手順が面倒、または不要だと感じれば、必ず回避する方法を見つけます。対策を迂回し続ければ、アプリケーションに深刻なセキュリティ問題が残り、チームはパイプラインの後半で大量の脆弱性に対処せざるを得なくなり、デプロイが遅れる可能性さえあります。
モダンなAppSecのアプローチでは、現在の開発環境との互換性を重視し、開発者がコンテキストの切り替えや余分な手順を最小限に抑えながら、脆弱性を発見して修正できるようにします。ツールによっては開発者のワークフローに直接統合でき、統合開発環境(IDE)内で自分のコードをテストできます。
モダンなAppSecは開発者のスピードに大規模に対応
モダンなアプリケーションセキュリティのプラクティスを導入すれば、セキュリティも開発のスピードに合わせられます。FinServの開発者は、差し迫った顧客ニーズに応える機能を急いでリリースする組織の中で、厳しい期限に対応しています。そのため、日々のワークフローを効率化するために、AIコーディングアシスタントやサードパーティ製コンポーネントなどのテクノロジーを活用することがよくあります。
モダンなAppSecは、高速なスキャンと高い精度によって、こうした新しいテクノロジーにも対応できます。たとえば、Snyk Codeは、GenAIが生成したコードがリポジトリにコミットされるスピードに合わせて、追加されたコードを1行ずつアプリケーション全体と照合し、ワンクリックで修正できる方法を数秒以内に提示します。
モダンなAppSecは多様な技術スタックにより柔軟に対応
AppSecをモダナイズすれば、現在だけでなく将来の技術スタックの更新にも備えられます。複数の開発チームを抱える企業では、各チームが異なるツールの組み合わせを使用していることが多くあります。そのため、セキュリティチームは複数のクラウドプロバイダー、リポジトリ、コマンドラインインターフェース(CLI)などとシームレスに連携する、一貫したプロセスを展開する必要があります。
こうした幅広い開発ツールに古いセキュリティ対策を適応させるのは、頭の痛い作業です。組織に新しいテクノロジーが導入されるたびに、セキュリティチームは新しいツールで機能するよう、対策を手作業で調整しなければなりません。
一方、モダンなアプリケーションセキュリティなら、各チーム固有のパイプラインにすばやく適応できます。セキュリティチームは既存の開発パイプラインにシームレスに組み込めるため、組織の成長に伴って将来技術スタックに追加される要素にも備えられます。
金融サービスにおけるAppSecの最適化について詳しく見る
ビジネスで最先端のソフトウェアを次々と迅速にリリースしていくには、そのスピードに追いつけるアプリケーションセキュリティのプラクティスとテクノロジーを導入することが不可欠です。今日の開発スピードに合わせてAppSecプログラムを最適化する方法については、金融サービス業界におけるAppSecの最適化ガイドをご覧ください。


