Evo Agentic AppSecのご紹介:AI開発のスピードに追随するセキュリティ
2026年10月15日
0 分で読めますAIによってソフトウェアの開発方法が変わりつつあります。コーディングエージェントはチームがレビューできる量を超えるコードを生成し、現在のモデルは人間の開発者と比べて、コード1行あたり数倍もの脆弱性を持ち込みます。そうした欠陥の多くはビジネスロジック、アクセス制御、認証に関わるもので、パターンベースのスキャナーでは十分に把握できません。
こうした変化が始まる前から、多くのセキュリティチームはすでに対応に追われていました。ノイズの多い検出結果に埋もれながら、潜在的なリスクのバックログを管理しています。攻撃者はAIを使って弱点を見つけ、深刻度の低い問題を組み合わせてより重大なエクスプロイトを作り、攻撃を加速させています。2026年10月時点で、Snykのデータによると、修正される脆弱性1件に対して新たに約8件が持ち込まれていました。AIを活用した開発によって、この不均衡はさらに拡大しています。ビジネスロジックの欠陥を見つける詳細なセキュリティレビューは、時間とコンテキストを多く必要とするため、ほとんどのチームが実施できるのは一度きりで、重要なアプリの一部に限られています。
ソフトウェアサプライチェーン攻撃も問題に拍車をかけています。オープンソースのゼロデイ脆弱性の大半を悪意あるパッケージが占め、2026年には20件を超える大規模な攻撃が発生し、その増加率は前年比600%を超える見込みです。悪意あるパッケージは、プルリクエストやCIスキャンが実行される前のインストール時に認証情報を盗む可能性があります。また、コーディングエージェントは安全性を評価せずに、こうしたパッケージを持ち込むことがあります。
ソフトウェアの新しい開発方法にセキュリティを追随させ、そしてコードがレビューに届く前にリスクへ対処する必要があります。
プルリクエストのスキャンだけでは、もはや不十分です
プルリクエストのスキャンは引き続き重要な対策です。しかし、それだけでは、特にコードが継続的に生成される状況や、スキャン開始前に悪意ある依存関係が被害をもたらす可能性がある状況で、あらゆるリスクに対処することはできません。
アプリケーションセキュリティは3つの場面で実施する必要があります。コーディングワークフロー内のチェック、CIでの変更ごとの高速かつ決定論的なスキャン、そして定期的なアプリケーション全体の詳細な分析です。この分析では、既知の脆弱性パターンだけでなく、ビジネスロジックやアプリケーションのコンテキストも考慮する必要があります。
問題を見つけても、チームが対処できなければ意味がありません。予防と修正も拡張できる必要があり、何をブロックし、何を修正し、何に人のレビューが必要かを明確なポリシーで定めることが重要です。提案された修正は、チームが受け入れる前に独立して検証される必要があります。
解決策は、単にスキャナーをもう1つ追加することではありません。エージェントが実行し、チームが主体となるプログラムです。
Evo Agentic AppSecのご紹介
Evo Agentic AppSecは、アプリケーションセキュリティプログラムの業務を担うセキュリティエージェントチームです。チームはポリシーの策定と意思決定に専念できます。脅威の評価と予防から、検出、優先順位付け、修正、検証まで、アプリケーションセキュリティを継続的に管理するための機能を一体化しています。
アプリケーションの脅威と制御を評価し、脆弱性を特定して修正の優先順位を決め、結果を検証できます。エージェントは開発中の新しいコードに対応し、新たな問題の予防や悪意あるパッケージのインストール阻止を支援します。また、すでにリリース済みのアプリケーションにも対応するため、バックログを実際に減らせます。
Snykのセキュリティインテリジェンスが、この取り組みを支えるコンテキストを提供します。10年にわたる決定論的な評価に、到達可能性、悪用可能性、突破可能性、修正結果などのシグナルを組み合わせています。このコンテキストによって、チームはノイズから重要な問題を見分け、提案された変更を実用的な修正へとつなげられます。
実際の依存関係アップグレードを対象としたSnykの最新ベンチマークVulnBumpでは、Evo Remediation Agentが90%の割合でマージ可能な修正を生成しました。同じモデルにSnykのコンテキストを与えなかった場合は59.6%でした。マージ可能な修正とは、脆弱性を解消し、プロジェクトがビルド可能な状態を保つ修正です。
独立した検証は、このアプローチの中核です。提案された修正は、生成に使われたモデルだけに頼らず、決定論的なエンジンでチェックします。チームはプロセスを管理するポリシーと受け入れ基準を定義できます。
Agentic AppSecはEvoに加わる次のソリューションです。Evoは、チームが開発するアプリケーションと導入するAIエージェントの両方を保護するために構築された、Snykプラットフォームの一部です。
仕組み
Evo Agentic AppSecは、役割を持つエージェントチームを結集します。
Evo Agentic Security Reviewはアプリケーションの脅威と制御を評価し、証拠に基づく検出結果と修正ガイダンスを提示します。この詳細なレビューを、チームを拡大することなく、すべてのアプリケーションに実施できるようになりました。
Evo Code Scanning Agentは、従来のスキャナーが見逃すビジネスロジックや認可の不備を特定します。
Snyk Secretsは、従来型およびAI支援型の開発全体で、露出したシークレットを検出します。
Evo Remediation Agentは、新しいコードと既存のバックログの問題を修正します。ローンチ時には、サードパーティ依存関係の問題から対応します。
Evo Dependency Firewallは、コードスキャンが始まる前のインストール時に、悪意あるパッケージやポリシーに違反するパッケージをブロックします。インストールするパッケージに注意するようエージェントに指示する必要はありません。デフォルトで信頼できるパッケージを取得します。
Evo Continuous Offensive Securityは、アプリケーションの防御と修正の有効性をさらに評価するための敵対的テストを実施します。
これらの機能を組み合わせることで、人がプロセスに関与し、ポリシー、優先順位、承認を管理しながら、セキュリティカバレッジを広げ、より多くの修正作業に対応できます。
Evo Agentic AppSecは、Snyk CodeとSnyk Open Sourceを基盤としています。チームがすでにコードと依存関係のスキャンに利用しているエンジンが、基盤となる分析を提供し、検出結果と提案された修正を独立して検証します。
チームの対応力を高める
開発とセキュリティの業務がさらに自動化される中、チームには明確な監督体制と説明責任が必要です。
開発者は提案された変更のレビューに、より多くの時間を割けます。AppSecチームはセキュリティポリシー、例外、そして人の判断が必要なリスクに集中できます。CISOは、敵対的テストや自動化された意思決定の監査証跡を備えた、継続的に実行されるプログラムを可視化できます。
専任のAppSec部門がない組織でも、これらの機能を活用して一貫したセキュリティプラクティスを確立し、その維持に必要な手作業を減らせます。
目指すのは、実用的な成果です。より多くの問題を防ぎ、既存の脆弱性をより速く解消し、修正が機能していることを示す証拠をチームに提供します。
実際にご覧ください
現在:
従来のスキャナーは、最も重大な問題を見逃しています
バックログの増加が、解消のペースを上回っています
コーディングエージェントがシークレットをコミットし続けています
インストール時に被害をもたらす悪意あるパッケージ
Evo Agentic AppSecは、予防、検出、修正、検証を通じて、こうした課題への対応を支援します。
すべてのエンジニアのそばにセキュリティエージェントチームを配置しませんか?エージェントの早期アクセスについて、Snykのアカウント担当者にご相談ください。今後のAgentic AppSecに関する発表にもご注目ください。
Evoの実際の動きを見る
EvoでAIの導入を大規模に安全に推進
エージェントネイティブなセキュリティソリューション群で、AI主導の開発を3つのループにわたって保護・防御・管理できます。3つのループとは、コード成果物、AIを活用するチーム、そしてチームが開発するAIアプリケーションです。



