カンファレンスのCFPを採択してもらうための10のヒント
2020年12月3日
0 分で読めます人前で話すことは大きな特権です。登壇の機会をいただくたびに、身の引き締まる思いがします。人々とつながり、自分のミッションや大切にしている価値観を通じて、ほかの人々に刺激を与えられる素晴らしい方法です。
以前、人前で話すためのヒントをまとめた小さなウェブサイトを作りました。まずは、ちょっとした知恵をひとつご紹介します。

さて、ここからは少し真面目な話です……
私はよくカンファレンスの講演概要を相互レビューし、友人や同僚に概要のアドバイスをしています。私自身もCFPで不採択になった経験は何度もありますが、ここ6年間、いくつかのコミュニティに参加し、登壇してきた経験から学んだことを共有できればと思います。
JSHeroes Ambassadorとしての立場から、偏った意見に聞こえるかもしれませんが、JSHeroesはコミュニティ主導で運営されているカンファレンスの中でも、特に優れたイベントのひとつだと思います。Voxxed Days Frontendなどのカンファレンスでプログラム委員を務めることもあり、かなりの数のCFPに目を通してきました。その経験から、概要の書き方や、何が効果的か(少なくとも私にとっては)について、自分なりの考えがあります。
私と同じように、登壇への情熱をお持ちの方も多いと思います。そこで、カンファレンスで発表するためのCall For Papers(CFP)提案を採択してもらうための10のヒントをご紹介します。
1. 持ち帰れる学び
なぜあなたの講演を聞きに行くべきなのでしょうか?私にとって、どんな意味があるのでしょうか?
参加者の立場で、「自分にとってどんなメリットがあるのか」を考えてみましょう。聴衆は何を学べるのでしょうか?参加者が得られる主な学びを、概要の中で簡潔かつ魅力的に伝えましょう。
2. 概要の長さ
簡潔さを心がけ、3〜6文程度の1段落にまとめましょう。
短すぎるCFPを目にすることもありますが、それ以上によくあるのが、かなり長いCFPです(4〜5文の段落が3つもあるなど)。これは長すぎます。講演内容や構成などについて詳しく書くよう、カンファレンスの応募フォームで明示的に求められていない限り、これほど長い概要を読むのは大変です。
3. 課題は何か?
参加者が得られる学びをひとつ以上示すことは重要ですが、課題の提示から概要を始めると、強い印象を与え、読者を引きつけられます。ターゲットとなる聴衆はどんな悩みを抱えているのでしょうか?共感を呼ぶ最大の課題は何でしょうか?それを概要の冒頭に置きましょう。
4. 登壇者のプロフィール
登壇者のプロフィールはCFPの概要そのものには含まれませんが、発表テーマに関するあなたの専門性や経験を示す参考情報になります。
とはいえ、Reactについて発表するからといって、自分でReactを書いたことがなければ専門家ではない、というわけではありません。Node.jsのパフォーマンスについて発表する場合も、Matteo Collinaでなければ専門家ではない、ということではありません。私が言いたいのはそういうことではありません。
たとえばReact hooksについて発表するなら、その分野での取り組みを中心に、短いプロフィールを書いてみてください。フロントエンドのリードを務めていますか?チームのフロントエンド基盤アーキテクチャを専門としていますか?そうした経験を記載しましょう。
5. プロ意識を持つ
「Javascript」や「NodeJS」のように技術名を間違って表記したり、言語的な誤りがあったりすると、CFPの概要は不採択になる可能性が高まります。もちろん、私も含め、英語が母語ではない人もいます。文法の間違いは仕方ありませんが、適切な文書編集ソフトを使えば、誤字脱字は簡単に見つけて修正できます。
プロ意識を持つということは、自分の考えを的確に伝え、他の技術やツールをけなしたり攻撃したりしないことでもあります。自分を引き立てるために誰かを貶めるのは、決して良い方法ではありません。
6. 推敲を重ねる
当たり前に聞こえるかもしれませんが、納得のいく仕上がりになるまで、概要を何度も推敲することを強くおすすめします。
私はカンファレンスの概要を何度も書き直すことがよくあります。まず2段落の長いものを書き、その下に短いバージョンを作ることもあります。文章を削り、読み手にとって最も重要なことと、講演の核となるメッセージに焦点を当てていきます。
7. まずタイトルを考え、あとで候補を絞る
まずタイトルを考えましょう。「このテーマは何についてだろう?」「このカンファレンスで何を話すのだろう?」と考えるきっかけになります。次に、タイトルの候補をいくつか書き出し、そのままにしておきます。概要を書いてからタイトルに戻り、「話したい内容を最も魅力的かつ的確に表しているのはどれだろう?」と自問してみましょう。
タイトルは工夫しがいのあるものです。講演への関心を引き、内容を知るために概要を読み進めてもらうきっかけになります。うまく言葉を選べば、印象に残るタイトルになります。
魅力的なタイトルの好例として、Dominik KundelによるJSHeroes 2018カンファレンスのものをご紹介します。

8. 仲間にレビューしてもらう
自分だけで概要を書き、誰からもフィードバックをもらわないと、視野が狭くなりがちです。自分のCFPを人に見せるのが気恥ずかしい気持ちはよくわかりますが、ぜひやってみることをおすすめします。信頼できる仲間や同僚、友人に共有すれば、あなたのことを大切に思い、聴衆の視点も持つ人から、実践的なフィードバックをもらえます。
9. 興味を引く要点から始める
概要の最初の1〜2文は、読者を引き込み、続きを読みたいと思わせ、最終的に講演への参加を決めてもらうための「つかみ」にしましょう。好奇心を刺激するストーリーや課題の提示が効果的です。
概要の導入に余計な話を入れるのは避けましょう。背景説明は、気づきや持ち帰れる学びにつながる短い情報にとどめ、講演の興味深い内容にすぐ入りましょう。
10. 複数の応募を、積極的に
このルールの要点は、ひとつのカンファレンスに複数の講演を応募し、さらに複数のカンファレンスにも応募することです。発表したいテーマが複数あるということですから、ぜひ2つの講演を応募してみましょう。それ以上になると、やりすぎです。プログラム委員会への迷惑な大量応募になりかねません。
また、特定のカンファレンスだけに期待をかけるのはやめましょう。関心があり、自分の価値観やコミュニティへの考え方に合う他のカンファレンスにも応募してみてください。
次にすること
アプリケーションセキュリティに関心があるなら、多彩なコンテンツとコミュニティが魅力のDevSecConへの参加をおすすめします。2019年にSnykはDevSecConを買収し、開発者とセキュリティ専門家の交流を促進する取り組みを始めました。
Azureのクラウドネイティブチームに所属するLachlan EvensonによるカンファレンスCFPの書き方を7つのステップで解説したガイドもぜひご覧ください。
応募先のカンファレンスを探しているなら、情報をまとめた活発なGitHubリポジトリがいくつかあります。たとえば、ryanburgessの2020年のカンファレンス一覧やhttps://confs.techです。



